7月9日(日)、文京区民センターで
小山 祐司 さんをお招きして、
Auniセミナー【「住まい」から学ぶ、本当に大切なもの】を開催した。
部屋の中には、小山さんが撮影された写真パネルが、たくさん並べられていた。
◆「人生に興味を持ってほしい。チャンスを見逃さない人生にしてほしい。これを伝えたいと思います」と話され、小山さんのお話がスタートした。
「家を建てる時、80%の人が住宅展示場に行く。しかしこれは、レストランの入り口にある、ショーケースのようなもの。『この中からこの気分だから、これを選ぼう!』という考え方はやめてみようではないか。家づくりは、暮らしづくり、家族づくりだ」
と語った。
ではなぜ、日本ではこのような考え方をするようになったのか。
それは、住教育について学んでこられなかったからだ。
「1/3+1/4=7/12」といった、生活の中で使わないようなことは学んできたが、生活の基礎となる住教育について学んでこなかったのだ。
「将来、家を建てる時に、賢明に判断できる人になってほしい。
家を建てる時だけではなく、どんな時にも、人間というのはちゃんとした価値判断を持っていないと、原因と出た結果が全く繋がらず、違ったものになる」
そう語った。
◆パネルを使って質問タイム
部屋には小山さんが撮影された写真で作られたパネルが並んでいた。
「部屋に並んでいるパネルを見て、『これ、なんだろう?』と思ったり、感想があったりしたら手をあげてください」と小山さんがおっしゃり、質疑応答の時間が始まりました。
「住居の発生は巣」
「クオリティー・オブ・ライフ」
「スギ花粉症の真犯人」
等、ユニークなタイトルがつけられた写真パネルの数々。
参加者が気になったパネルの内容について質問をすると、それに対して一つずつ丁寧に、面白く、小山さんが答えてくださった。
実際に数十年かけて小山さんが全国各地をまわり、ご自身で撮られた写真たち。
住居のことだけでなく、食や自然についても語った。
◆質疑応答
「価値判断をしっかりとしなければならないとおっしゃったことですが、価値あるものを価値あるものとして見られるようになるためには、何をする必要がありますか?」
という質問に対し、小山さんは
「それは、宗教だと思う。宗教的考えを持つことだと言ってもいいかもしれない」と答えた。
私ってなんなんだろう?
人間ってなんなんだろう?
こういった根本的な宗教的な価値観が必要になるのではないかと語った。
小山さんは
「世の中が変わろうとしている。
何かしないといけない。
大変な時代を生きようとしている。
何が本物か見つめる時代だ。
しかし、希望を持って生きてほしい!」
そう熱く話された。
終始、笑いと感嘆の絶えない時間だった。
小山さん、お忙しいところ誠にありがとうございました!
参加くださった皆さまも、ありがとうございました。
引き続きAuniversityをよろしくお願い致します。